ドローン騒ぎ 随想

 永田町の内閣胸元にドローンが落下しての大騒ぎは、原発建設への抗議行動とわかって取りあえずは落着したが、色々な警告を示唆しているように思う。
 ドローンの機能は良くも悪くも多様な便利さで、まさに両刃の剣。悪用防止の規制が困難な代物らしい。人為のコントロールが困難な最たるものは「核」。リニア新幹線のスピードが時速603キロを記録したそうだがそんなものが実用で必要なのか、而も開発には莫大な費用がかかり、環境破壊や電力消費でも問題山積と聞く。日進月歩もこの辺で立ち止まって、諸々「ダウンサイジング」の思考が必要なのではなかろうか。
 落語の御隠居と八五郎のやりとりに地の果てに向かってドンドン行くとどうなるとしつこい八五郎の問い詰めにご隠居が困って「そこから先は塀があって行けない」というオチがあったのを思い出した。