2011-01-01から1年間の記事一覧

天災と人災

2011年の10大ニュースは福島原発の事故と東日本大震災がトップを争っている。災害の規模は大震災の方が一見大きいように見える一方、原発の事故は震災が誘引した災害なのだが、防止可能だった側面が明らかになり、その怠りが災害の範囲と時間を際限なく大き…

久し振りにいい映画を観ました。「RAIL WAYS愛を伝えられない大人たちへ」です

定年を迎える夫婦、夫は仕事一途な地方鉄道の運転手、妻はこの区切りに、専業主婦から看護士として再出発を思い立つ。富山の田園地帯を背景に、人生再出発に食い違うお互いに悩み、紆余曲折の末、愛を再認識するまでを描く。「RAILWAYS第1作、49歳で電車の運…

一瞬

今のNHK朝ドラを観ていますか?先日、主人公糸子の祝言のシ−ンで、宴席の大騒ぎの中、父親の善作がみせた、情けないような顔つきが、一瞬アップで映った。嬉しさの半面の父親の寂しさが顔の歪みになって、複雑な秀逸演技になった。それにつけて、思い出した…

秋海棠随想

今年も、庭のあちこちに秋海棠が咲いている。この花をみると、旧制高校の恩師久野先生夫人を思い出す。先生のお宅の縁先で床下にほんのり紅の可憐な花に気ずいた。「それ秋海棠の花よ」と教えられた。庭を見渡すと、日陰のあちらこちらにひっそりと咲いてい…

TPPどうする? 私の提起

日本中、黒船来たるで大騒動。「農業の生き残りをどうする」論議続出だが、傾聴に値するものは少ない。農業の規模拡大策は相手の圧倒的規模に対抗する事は不可能。我々の食文化意識は、海外から雪崩れ込んでくる食材に価格差だけで、簡単に跳びつくだろうか…

絆とは?

三月十一日の大震災の日、我が家は幸い被害少なく、夫婦2人、難を免れたが、電気、水道、電話、ガス、すべてのライフラインが止まり、10日ほどは数十年前の日常生活に逆戻りした。電気仕掛けのものはすべて動かない。水や燃料は給水車、炭などで代替でき…

災害は忘れた頃にやって来る

先日、東北学院大学の公開講座で、「災害を乗り越えてきた人々」を聴講した。そのとき、柳田國男の『雪国の春』の[二十五箇年後]の記述に、次のような話があると紹介された。 母はいかがな事があってもこの子を離すまいと思って左の手で精一杯に抱 えていた…

旧作でお茶濁す

身辺雑事を披露して、発句を添える積りが、忽ち頓挫。で、取り敢えず、旧作を引っ張り出し、お茶を濁す事にする。 毎年、年の暮れに、昔の仲間が集まって、「河豚を食う会」がある。連中の殆どが古希を越えた齢だから、年々、1人欠け、2人欠けして頭数が減…

地獄耳と極楽耳

近頃、テレビのドラマで聴き取れないことがあるので、耳鼻科に聴力を調べてもらった。右に比べ左が少し聴力が劣る由。「聞こえていても、脳の判断力が衰えてきてるんだ」とご託宣。「新聞広告の補聴器は絶対止めなさい」と、補聴器店に「診断書」を持って相…

ブログの勉強を始めました。色々教えてください。

81歳のもーろく防止の目的で、ブログに挑戦することにしました。 道楽は色々試しましたが、何一つ「物」にならず、たまに川柳まがいの俳句を捻るのが関の山です。 3月11日の地震の際、作った句をご披露します。 ケイタイも 死んだ振りする 春の地震