2013-01-01から1年間の記事一覧

安倍首相の靖国神社参拝から見えてきたこと

首相になって一年、安倍首相は、独自の判断で、靖国参拝に踏み切った。中国、韓国の反発は承知の上での行為だろうが、両国の非難はもとより、米国、ロシヤ、EU諸国など殆どの国が批判的な反応を示した。本人はこれ程まで批判されるとは予想しなかったかも知…

全国JRにある格差現象

JR九州が客車7両機関車1両の1編成に新幹線並の30億円かけた豪華列車を作り、3泊4日最高額55万円の九州1周ツアーを募集したら、7倍の申し込みがあったとか。首都圏のデパート分析データに国内だけで100万円単位の買い物を気軽にする層が100万人以上いると言…

楽天のリーグ優勝が齎したもの

楽天優勝の翌日、東京の友人と盛岡の友人から「楽天優勝おめでとう」と言う電話がかかってきた。宮城県民のところにはこんな電話が数多くあったのだろう。それほどの祝福を受けるほどの快挙だったのだろうか。 9月27日の朝日新聞には、田中将大の優勝に至…

今年の「高校野球優勝校」が齎したもの

23日の新聞には、高校野球優勝校と同じ面にイチローの4000本安打達成も報じられていた。どちらも日本の野球にとって、快挙である。特に、前橋育英の優勝には、過去の優勝とは一味違った背景がある。 今年は、10校の初出場校が健闘して、其の中の前橋育英が初…

いよいよ消費増税の決断がやってくると言うのにー

今日、テレビの「徹子の部屋」に、三條美紀が出ていた。84才。戦後の美人女優が戦時中の実体験を語っていた。 小生は戦後のインフレ体験の思い出を語りたい。 現在の政府閣僚は誰も経験していない、戦後の凄まじいインフレは見る見る中に膨らんで、円は氾濫…

映画「終戦のエンペラー」を観て

終戦直後、連合軍総司令官マッカーサーが、軍事秘書のボナ・フェラーズに命じて10日間で、終戦に際し、天皇がいかに関わったかを調べさせる。ボナは、天皇側近を洗い出し、その証言から、ポツダム宣言の受諾の真相に迫っていくというのが、あらすじである…

じわじわ迫る右旋回の気配

参議院選は自民の願い叶って、与党は過半数を確保したが、与党の目指す次の政治課題の実現に向かって、不安な動きが現れ始めた。 先ず、自衛隊の「集団的自衛権の行使」の容認のため、法制局長官の首の挿げ替えだ。従来の法制局長官は、否定的だった憲法解釈…

参議院選終わる 今後の課題

21日夜、大河ドラマ「八重の桜」は「会津開城」の件りを放映していた。その余韻覚めやらぬ直後から、選挙開票の速報が始まった。結果はマスコミの予想どうり、自民の連戦連勝である。出口調査で、開票開始も待たず、当確を報ずるのは私のような”アナログ世代…

土用の丑の日が来る

拙宅では、「晴れの日」のご馳走は、鰻か鮨と決まっている。咋今流行りの、イタリアンや東南アジアの料理にはどうも馴染めない。鮨は、回転すしの普及から、廉くて美味しい鮨が食べられるが、鰻の店は数多いのに、資源の枯渇から、どんぶりの鰻は益々小さく…

参議院選挙に私見

先日国会審議を見ていて、参議院の民主党議員の肩書きに「新緑風会」とあるのに気付いた。参議院が「良識の府」と言われ、政党色に捉われない審議はいつの間に消滅し、政党に蚕食されてしまったのか、経緯が知りたくなって調べてみた。 戦後、新憲法が制定さ…

盗人にも三分の理 勝てば官軍

悪事を働く人間にも、多少の言い分はあるもの、ましてや、一つの主張には一から十まですべてが間違いと言うことはないものだと言うことだろう。日本人特有の惻隠の情かと思ったら、英語の喩えにも「The wrongdoer never lacks pretext」(わるいことをする者…

長嶋、松井の国民栄誉賞受賞

国中挙げての賛辞を浴びたが、ちょっと引っかかることがあるので、調べてみた。この賞は、内閣総理大臣表彰の一つだそうだ。道理で芝居がかった受賞式に、表彰者の安倍首相が野球人一色の中、96の背番号ユニホームまで着てアンパイアを演じていた。96の背番…

コンピューターに負けたプロ棋士

電王戦を戦ったプロ棋士が団体戦で負けた。22日の朝日新聞天声人語は、「科学史に記されるべき話で、将棋の魅力をいささかも殺ぐことはあるまい」と言っている。だがまてよ、そんな軽い話では済まない。もっと深刻な問題を孕んでいる。 負けた、実力屈指のプ…

近来の時事片々

三国連太郎の死 90歳で亡くなったが、彼の若い頃を知っている世代も少なくなっているだろう。私は、1950年、彼の映画デビユー作「善魔」を観ている。岡田英次の代役で急遽、木下恵介に採用されたのだが、なんと言う大根役者だと言う印象だった。彼は1923年生…

「敵に塩を送る」故事は日本のみのことか

大震災影響の風評被害で、福島の桃が売れ行き不振を蒙っているのを聞いて岡山の桃生産農家が協力をしている。両者が往来して、相手に栽培の秘伝まで教えている。同じような助け合いが、宮城と熊本の食肉牛農家でも行われているそうだ。又、津波で被害を受け…

オリンピックはこれでいいのか

レスリング界が揺れている。2月13日のIOC理事会で、2020年のオリンピック競技種目からレスリングを外す方向が、投票で決まったという報道が流れた。決定の根拠は幾つかあると言う。 第一に、レスリングの人気が低迷していて、観衆が少なく競技の収入が少ない…

ご無沙汰しました

人生の引き際はどうしたらいい?

耄齢を重ね重ねて鰻飯 2月1日で83歳になった。何年か前、「敬老もされず棄老もされぬなり」と言う句を作ったが、最早、自分自身を持て余す年齢になった。 古来、中国では、年齢に応じて10歳きざみに呼び方が変る。10歳=幼学。15歳=志学。20歳=弱冠まで…

アルジェリアの悲劇を繰り返さないために

アルジェリアのテロ事件は、日本人の犠牲者が最多に及ぶ痛ましい結果で終わった。貴重な人材を多数失った「日揮」のみならず、日本にとって、得がたい人材がむごい最期を遂げ、ご本人達の無念、親族の悲しみは、察するに余りある。なぜこんなに日本人が狙わ…

声欄の投書からお勧めの記事

昨年12月28日のブログで、朝日新聞の声欄には時として優れた読者意見を見かけると紹介したが、、1月13日の同欄で、目にとまった投書があったので、紹介したい。 松戸市76歳の酒井弘之氏の「アベノミクス、過ちを憂える」。首相のいうデフレ対策3本の矢は、財…

2020年のオリンピックは何処がいいか

7年先のオリンピック招致の広報活動が解禁された。イスタンブール、マドリード、東京が名乗りを挙げて、9月7日のIOC総会で決まる。東京は豊富な準備金、安全確実な運営などを強調して、昨年のオリンピック入賞者などまでも動員して、伸び悩む市民の支持率…