2015-01-01から1年間の記事一覧

高齢者の自動車運転免許と事故防止に荒療治を。

高齢者の車運転による事故が増えて、その対処が急浮上している。認知症による事故が指摘されるが、現状はもっと広い対策が必要と考える。車の利便は高齢者には離しがたい。それだけ執着も強い。しかし事故をおこせば本人のみか周囲に人命や多くの物損を齎す…

「北の湖」の残したもの

2015年11月20日、日本相撲協会理事長北の湖が62歳で急逝した。15歳中学3年で三保ケ関部屋に入門するが、17歳2ケ月十両、18歳7ケ月入幕、一度陥落するが再入幕、以後19歳小結、関脇で足首骨折するが1974年14勝で初優勝、21歳2ケ月で横綱になる。以後は先輩横…

「一億総活躍」ってなんだ?

無投票で自民党総裁に再選され、内閣改造をした安倍総理は、「一億総活躍担当大臣」というポストを創り、進軍ラッパを吹き鳴らしている。すぐ思いついたのは、昭和13年近衛内閣が制定した「国家総動員法」の忌まわしい記憶だ。当面抱える「安保諸法」への国…

全国の安保諸法反対ののろし

8月30日、国会を取り巻く12万のデモ、同時に全国の幅広い世代による300万人の「安保諸法の廃案と安倍政権退陣」の要求を政府はどう判断しているのか?ある識者はフランス革命になぞらえている。 1960年5月20日、新安保条約の強行採決、6月3日の朝日新聞世論…

高校野球とプロ野球の意識の落差

今夏の甲子園高校野球の後半は好試合が多く、感動の連続であった。決勝戦の東海大相模の小笠原投手と仙台育英の佐藤投手の投げ合いは佐藤投手の疲労からか、調子は今一つだったが、味方野手の奮闘でスコアを同点に戻し、逆転に望みを繋いだ。最終回、相手エ…

甲子園の球児を観て

今年の夏の甲子園には特別な想いがあった。初回から100年。全国3906校から勝ち残って甲子園にきた49校のなかには第1回出場の早稲田実業と鳥羽高校がいた。近年出場校の実力は向上して地域差が少なくなり、投打のバランスもよく、2回戦、3回戦と進むに従い、…

365歩のマーチ

1968年水前寺清子のヒットソングに「1日1歩3日で3歩、3歩進んで2歩下がる」というフレーズがある。このフレーズ、ごり押し一本槍の安倍政権に進呈したい。90日の会期延長をして審議打ち切り、強行採決で決着をつける気配に予想できない、国をあげての反発が…

胸突き8丁の国会運営打開策

埒のあかない国会乗り切りに90日の延長策がとられた。「丁寧に説明」を繰り返して、説得を得る見込みはない。世論調査の数字は政府の説明に納得していない意志を示し、女性層の戦争忌避で内閣支持は急降下の気配。学者の「政府の安保諸法制は違憲」の大合唱…

疎開?何時か何処かで聞いたこと

日本創成会議が高齢者の地方移住を提言した。首都圏の介護施設と人材不足が深刻になるからというのが理由らしい。戦時中、「学童疎開」というのがあった。焼夷弾爆撃の火災延焼防止のため「家屋の強制疎開」というのもあった。何れも不快な記憶が残る。 高齢…

じわじわと戦前に回帰

26日から始まった安保国会の論戦は難解,面妖で、甚だ解りにくい。そこで、政府答弁を私なりに 翻訳してみた。「自衛隊のリスクは高まる、武力行使で犠牲は増える、撃ち合いで戦死者も増える。従来との最大の違いは、交戦相手を殺すことも起こる。生還しても…

ドローン騒ぎ 随想

永田町の内閣胸元にドローンが落下しての大騒ぎは、原発建設への抗議行動とわかって取りあえずは落着したが、色々な警告を示唆しているように思う。 ドローンの機能は良くも悪くも多様な便利さで、まさに両刃の剣。悪用防止の規制が困難な代物らしい。人為の…

ドローン騒ぎ 随想

永田町の内閣胸元にドローンが落下しての大騒ぎは、原発建設への抗議行動とわかって取りあえずは落着したが、色々な警告を示唆しているように思う。 ドローンの機能は良くも悪くも多様な便利さで、まさに両刃の剣。悪用防止の規制が困難な代物らしい。人為の…

小さいお家 続

○小学校が国民学校となる。私は昭和11年長崎第一小学校(豊島区椎名町)に入学し、1年生の2学期に、大森第一尋常高等小学校に転校した。ところが昭和16年4月、国民学校と名前が変わって、昭和17年3月国民学校初めての卒業生となった。学制は戦後に元に戻るか…

小さいお家

1964年生まれの中島京子が書いた直木賞受賞の小説「小さいお家」を読んだ。 物語は、昭和5年小学校卒業の14歳の少女が山形の片田舎から上京して、女中奉公に住み込んだ先で過ごした10年余の回想から語られる世相の移り変わりだ。大正12年の関東大震災から復…

積極的平和主義への疑問

「積極的平和主義」とは、平和的活動に徹することと認識していたら、そうではないらしい。集団的自衛権行使の拡大、武器輸出制限の緩和など、どうも平和主義にはそぐわない動きを打ち出す。 世界中を駆け巡り、国際紛争の周辺で、平和のための支援策をばらま…

悲劇多発の根源〜差別と格差

EU諸国で次々起こるテロの犠牲は連鎖、拡大の様相で、我々の周辺は大丈夫かと不安に駆られる。宗教の対立、言論の自由、自国民と移民との摩擦、右翼勢力の台頭、など、原因は様々だが、共通して観られるのは、民族相互の差別観、経済的格差の不満である。特…

年の初めに

天気予報は全国大荒れと言うから、身構えていたら、当地は朝、薄っすらと雪化粧、世の移りもこの程度ならと安心してはならじと、今年の予測を試みた。 安倍政権の指向は、年末の選挙で野党の抵抗を赤子の手を捻る如くに、大勝ちを収め、政治姿勢を露骨に示し…