TPPどうする? 私の提起

 日本中、黒船来たるで大騒動。「農業の生き残りをどうする」論議続出だが、傾聴に値するものは少ない。農業の規模拡大策は相手の圧倒的規模に対抗する事は不可能。我々の食文化意識は、海外から雪崩れ込んでくる食材に価格差だけで、簡単に跳びつくだろうか。先ず、米、輸入米が安かろうと、私は食べ慣れた国産米をそう易々と変える気にならない。食肉、野菜、生乳など、みな食べ慣れた物が好い。大都市の消費動向は安い輸入品に影響されようが、そこで、「地産地消」の呼びかけを起して「Bay Japanese」運動を展開する。日本人の「絆」意識で、国産食材の消費を守ろうと云うのはどうだろう。これは役所の仕事だはない。消費者側からの連帯行動にしたい。
 物作りは経験しないと理解できない。10年ほど、家庭菜園で野菜作りを試みたが、天候や土作りで、収穫までこぎつけるのが如何に大変か、農家の苦労がよく判った。最大の実りは、耕作者への「絆」を実感したことだ。菜園で採れた大根を軒につるして漬物にする。本職の大根は綺麗に揃って,よく写真の被写体になるが我が家のは、長短、太細、直曲、晒される大根に同情を禁じ得なかった。
    不揃いに 萎びてゆくや 干し大根