声欄の投書からお勧めの記事

 昨年12月28日のブログで、朝日新聞の声欄には時として優れた読者意見を見かけると紹介したが、、1月13日の同欄で、目にとまった投書があったので、紹介したい。
松戸市76歳の酒井弘之氏の「アベノミクス、過ちを憂える」。首相のいうデフレ対策3本の矢は、財政出動、金融緩和、成長戦略だが、肝腎の「成長戦略」とはなんだろう、と指摘する。今の状況下で人為的に価格操作をして効果はあるかと危ぶむ。氏のアベノミクス批判は的確にその問題点を突いている。
同日の浜松市62歳大矢領一氏の「東京五輪は全額を寄付金で」も、小生が前のブログで指摘した問題点をシニカルに小気味よく指摘している。同じく同日の、東京都33歳大學職員秋本一頼氏「教育資金 世代格差解消が先」は世代間の受益者負担の格差解消が「孫の教育資金非課税」などより議論を先行させるべきと主張する。大学職員という職業柄、強く矛盾を感じたのだろう。
 安倍内閣の経済対策には、拙速のキライがあり、相変わらずの小手先、思い付きのものが多く、ダメノミクスに終わらなければよいがと心配でならない。以上の投書を見逃した向きには、昨日の新聞を引っ張り出して、是非一読をお勧めしたい。