2014年は午年が年男

 日本総人口のうち、午年生まれは958万人で、総人口1億2722万人の7.5%、なぜか十二支分類では最も少ない。内訳は、平成生まれの、14年が114万人、2年が123万人 、昭和生まれは、53年が167万人、41年が133万人、29年が160万人、17年が162万人、5年がぐんと減って88万人。41年が少ないのはこの年は丙午で、丙午生まれの女子は縁遠い(嫁の貰い手が少ない)と言う民間伝承から、出産を控えた傾向の所為と思われる。所で、小生今年84歳の年男、息子は36歳下の丙午である。そもそも、「年男」とはどんな謂われがあるのか、室町、鎌倉時代頃からの風習で、新年の行事のあらましをとりしきったと言われる。現代、それらしき風習のなごりは、節分の豆撒きくらいのもの。我が家の息子は同年生まれが少ない所為で、受験競争や就職で幾らか恩恵を蒙ったようである。ところで小生は84歳、12回目の年男と相なった。現在、一回り若い昭和17年生まれよりぐんと減って、生き残り88万人の1人、正しく「置いてけぼり世代の年男」。存命の知識人で思い浮かぶのも、半藤一利澤地久枝有馬朗人位、寥々たるもの。
 安倍晋三首相は昭和17年生まれの年男。昨今、右寄りの傾向がじわじわと露わになってきた行動から、戦後、営々と築き上げてきたわが国の平和主義指向を崩さないよう、痩せ午の最後の脾力を絞らねばならないと覚悟している。