「情報保全隊」ってご存知?

新聞を読んでいて、「情報保全隊」って活字が目にとまった。自衛隊イラク派遣に反対する人の個人情報を自衛隊情報保全隊が集めたことに対する違法性が争われた控訴審判決の記事だった。
情報保全隊と言う組織は陸、海、空、それぞれにあった組織を統合して、2009年9月防衛大臣直轄の組織となった。きっかけは、この直前に起こったロシア情報機関による海上自衛隊資料流出事件であった。
情報保全の英訳はIntelligenc Security(防諜)。戦力保持には秘密を守るための態勢が必要なことは分かるが、今回の裁判で個人情報の収集範囲の違法性が争われたことから、情報収集には歯止めが必要であることが浮かび上がってきたことは幸いと考える。
 戦前、この種の組織は、本来の目的を逸脱して、個人の行動を厳しく制約した歴史がある。言われなき弾圧を観,聴きした生き残り世代としては気にかかることなのだ。